生産環境

「いわがき春香」は離島育ち

「春香」の故郷は日本海の離島・隠岐海士町。離島のさらに外洋育ちです。人の営みから遠く離れた澄んだ海。清冽な海水と新鮮な空気が、ゆっくり「春香」を育みます。外洋は潮の流れが良好なため、水温が低く餌となるプランクトンが極めて少ない海域です。

肥育という観点からはハンディキャップとなる環境ですが、人の営みから隔絶されることで、生活排水の海洋への拡散・カキの捕食行動によって人間の体内のウイルスがカキの体内に取り込まれてしまう恐れを軽減、結果食中毒などのリスク回避につながっています。

まずは安全を確保。安心して消費者の元にお届けできるイワガキづくりに努めています。

「春香」の品質を高めるための飽くなき挑戦

イワガキの養殖に定石はありません。マガキのそれに倣うのが通例ですが、「春香」は離島で育ちます。肥育という観点では不利な環境で、豊かな食味と外観の優秀者を兼ね備えたイワガキを育むために、いろいろな手法に挑戦しています。

「春香」はまだ若いブランドです。伝統がない後発ならではのフットワークの軽さを生かして、様々な手法を取り入れ、品質向上に日々精進しています。生食する際の殻の美しさを重視し、2014年からは従来の「耳吊り」から海洋養殖専用セメント(カイデライト®)で個別にロープに固定する手法にシフト。

2014年にはカキ養殖の先進地フランスの手法である「軟材コレクター」を使用した種苗生産方式を導入し、現在では独自に開発した「トレール」を使用しています。さらに付加価値を高めるために「シングルシード養殖」に踏み切りました。

「美味しまね認証」で安全と食味のお墨付き

「安全でおいしい」を兼ね備えた産品の生産者を島根県知事が認証する「美味しまね認証」。安全性と品質、地域の独自性を生かした優れた産品を第三者機関が審査。その結果をもとに県知事が認証を与えています。「春香」はその水産第一号認証を取得済。4年ごとの更新検査を受けることで、安全・安心への意識を高めています。

世界品質のプレミアムイワガキを目指して

出荷時には熟練の手業でひとつひとつ磨きをかけています。手仕事と最適化された手法が生み出す、豊かな食味、安全性、形の美しさ。全てを兼ね備えた「春香」は世界品質のプレミアムなイワガキです。